大阪府大阪市北区梅田1-1-3
大阪駅前第3ビル6階
大阪弁護士会所属
債務整理をされた方で、「債務整理するんじゃなかった」という少し後悔しているようなお話を聞く事があります。
債務整理（任意整理・過払い金請求・自己破産・個人再生・特定調停など）をすれば通常、借入れに対する負担が少なくなるので、債務整理を取り扱いしている弁護士や司法書士は口を揃えて、「債務整理をしたほうがいい」「債務整理をしたら楽になる」「お金が戻ってくるかも」など債務整理のいいことばかりを言いますが、当事務所では、「債務整理をしたほうがよいタイミング」と「債務整理をしないほうがよいタイミング」があり、債務整理をするにはその人その人に合ったタイミングがあると思っています。
しかし、借入れ問談のご相談は早いタイミングでしたほうがいいのは間違いではないです。
弁護士や司法書士が出している債務整理（特に過払い金請求）の広告やマスコミなどの影響もあって、借入れで苦しんでいる、まだ債務整理をしていない大多数の方は債務整理をしたら今の状態から脱出できて良くなると思っているかもしれません。
しかし、債務整理前と債務整理後でご依頼者の心境に変化があるようで、債務整理の手続きでも任意整理・過払い金請求・自己破産・個人再生・特定調停など種類があり、どの手続きを進め解決したかによって、債務整理後の心境に違いがあるようです。
「何かを得れば何かを失う」これは、人間の消費行動の大原則で、例えば「ラーメンを食べたらお腹一杯になる代わりに、その食べたラーメン代を払って、その分お金を失う」といった具合です。
債務整理も同じで、借入れが少なくなったり、借入れ自体がなくなってお金が戻ってきたり、借入れの負担が減ったりなくなったりするのが債務整理をした場合の得るものです。
しかし、債務整理をすれば上記の消費行動の大原則で、必ず失うものもあるという事です。
不変的なものとしては債務整理の弁護士費用を支払うのでそのお金は失います。
それ以外にも失うものは人それぞれで一概には言えませんが、確実に何かを失ってしまうのは事実です。
だからといって債務整理をしないほうがよいと言っているのではありません。
債務整理については、任意整理・過払い金請求・自己破産・個人再生・ 特定調停・他のページでもご説明させていただいているとおり、メリットとデメリットについて解説させていただいております。そのメリットとデメリットをご自身に置き換えられ、メリットが多く、「これだったら債務整理をしよう！」と感じるようであれば債務整理をするタイミングです。
しかし、デメリットが少しでも重く感じるようであれば、まだ「債務整理をするタイミングではない」のではないのかもしれません。
債務整理をすれば、客観的に金銭面では楽になる場合が多いですが、債務整理をする限りはデメリットも存在するので、ご自身の債務整理をする心構えができていないと、実際に楽になったのにもかかわらず債務整理後にそのデメリットが気になり、やがて楽になったことは忘れてしまい、債務整理をしたことを後悔してしまうのです。
良くも悪くも人間は過去の出来事は忘れてしまいやすい生き物です。
借入れの支払いで苦労していたはずなのに、時が経てばその苦労はすっかり忘れてしまい、なぜか…後悔してしまうのです。
第一の原因として、お金の借入れがしにくくなるということ。
第二の原因として、ほしい物や、やりたい事があれば、すぐ手にいれたり、やってみたいという気持ちが強く、今まで借入れをしてすぐにほしい物を手に入れたり、やりたいことをやってきた生活サイクル。
第三の原因として、借入れをすることにより、反復継続的に入出金をおこなってきてその行為自体で満足を手に入れていたことができなくなってしまった喪失感。etc…
以上などの原因が債務整理をして良くなったはずなのに、なぜか後悔してしまう理由です。債務整理をする時点で債務整理後のことも考えて、しっかり心構えができていなかったために、後々そう感じてしまう場合があるのです。
債務整理はメリットもあればデメリットもあります。そのことを受け入れて心構えをしっかりとし、そして今まで借入れで苦しんできたことを忘れなければ、きっと債務整理をすることで今の人生が大きく変わり、借入れをする前のゆとりのある生活をとり戻すことができるでしょう。
人生は一度きりで「楽しくハッピーが一番」です。
後悔することがないように私たちと一緒になって借入れ問題を解決し、明るい未来を手に入れましょう。あなたのための法律で人生の再出発を全力で応援します！
